2011年9月20日火曜日

ストリートビュー@180年前のプラハ


『いかにもヨーロッパな』入り組んだ小路に出会えるのがプラハ。でも中心地では、そんなジブリな小路に並ぶのはお土産ショップばかり。1年もしないうちに前とは違うお店に変わってる、なんてこと、よくあります。綺麗に改装された素敵なブティックが、(経緯等はよく知りませんが)ロシア美術の美術館に変わっていたときは、さすがにひきました。

日本から観光で訪れた私の友人も、小さい都市でありながら、こんなにも観光地化されていることに驚いていましたし、私の知っているチェコ人の多くは、あえて観光客の多い中心地へ行こうとはしません。中心地のお店は観光客向けに値段設定が高めのため、居酒屋やカフェも行きたがりません。(実際はお店によると思います。)

そんな、自分達の生活や文化を育むことに積極的でない姿を、ゲストを迎えるためだけに華やかに着飾るディズニーランドに重ねてしまい、「こんなに綺麗な街なのに、一体誰のために綺麗にしているのか、そこにあなた達の生活は欲しくないのか!!」と、自分も余所者ながら、最初はよく疑問に思ったものです。

今のプラハにちょっと物足りなさを感じる方に、ぜひ一度訪れていただきたいのが、プラハ市博物館。常設展示されている、19世紀初頭のプラハの模型に、キュンとすること間違いなし。

この模型は、「大学図書館に勤務していたアントニーン・ラングウェイルが、1826年から10年以上の歳月をかけて、紙と木で作り上げもの」なんですが、そんな昔に作られたとは思えない、かなり大掛かりで本格的な作品です。2000以上の建物を、装飾など細部に至るまで忠実に再現しています。

お薦めは、この模型の「3D映画」。特殊メガネをかけ、立体で19世紀初頭のプラハを楽しむことができます。今はもうなくなってしまった建物や街の雰囲気が味わえ、たった6分間程度の映画なんですが、もうこの感動といったら・・・。筆舌に尽くしがたいものがあります。ミッキーのフィルハーマジックもびっくりです。(http://www.langweil.cz/video.php

(以前からこの模型自体は展示されていたようですが、ラングウェイルこだわりの細部をもっと見られるようにしたいと、プラハ市が、200人以上を動員し2年半をかけてデジタル化したそうです。温度や光に弱い素材のため、特殊なカメラを組み、膨大な数のショットを撮り、とても大変だったようで、苦労ぶりがHPで読むことができます。⇒http://www.langweil.cz/

こちらのビデオニュースの冒頭でも模型全体が見えます。
(最初コマーシャルが流れますが、しばらくお待ちください。)


プラハ市博物館:Florenc駅近く(詳細はこちら
上映時間:9時半から17時半まで30分おきに上映、30コルナ(映画の詳細はこちら

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